現在、能登の交通機関や道路はどんな状況か。真っ先に気になるところです。
ここでは、車で動く方向けの情報をお伝えします。
のと里山海道をはじめ、主要道路は通行可能になっているところが多いですが、奥能登では国道でもまだ通行止めになっている区間があります。
通行可能な道路でも、応急の工事までで若干の段差があったり、工事中で道幅が狭かったり片側交互通行の箇所もあちこちにあります。
石川県内の道路状況は、下記「石川みち情報ネット」のwebサイトで発表されていますので、チェックしてから出かけましょう。
工事箇所では、タイヤのパンクの可能性を考慮して、慎重に走りましょう。特にタイヤの側面は弱いので、注意が必要です。
もしパンクしても、すぐにロードサービスに来てもらえるかわかりませんし、場所によっては自車が渋滞の原因になってしまいます。
前方の路面状況を確認しづらい夜間や、悪天候の際は、走行しない方がいいです。
場所によっては、未舗装の道路の運転に慣れている人でないと、戸惑ってしまうところがある、というぐらいの覚悟をしてください。
<のと里山海道>
のと里山海道は、金沢と能登半島の奥能登までを結ぶ、約90kmの自動車専用道路です。能登半島を貫く大動脈なので、地震の後も度々話題に上りました。
長い期間、金沢から奥能登方面は全線通行可能でしたが、反対方向は徳田大津IC~穴水ICの
約26km間は不通という状態が続いていました。7月17日、対面通行が可能になりました。また、穴水IC~のと里山空港間約6kmも通行できるようになりました。
被害の大きかった奥能登に通じる道路が復旧したことで、工事のスピードが加速するといいですね。日が短くなっていくこれからの時期、作業時間の確保にかなり影響するものと思います。
ただ、まだ片側交互通行など工事が続いている箇所もあるので、充分に注意して運転してください。 5月9日時点には、こんなところもありました。 このような工事を進めて、今に至っているのですね。
でも、金沢から走り始めると突然、左手に日本海が広がり、ドライブの楽しさも感じられるのが、のと里山海道です。この爽快さは、忘れられない思い出になりますよ。
<千里浜なぎさドライブウェイ>
日本で唯一、砂浜の波打ち際を約8kmにわたって、普通の自動車やオートバイで走れるのが、羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイです。
能登のドライブには欠かせない! と言って間違いない道です。
悪天候だと通行できないこともあるので、上記「石川みち情報ネット」で確認しましょう。
6月21日、日没の時間を狙って、千里浜なぎさドライブウェイに行ってみました。ちょうどこの日は夏至だったので、19時ぐらい。能登半島の西海岸なので、日本海に沈む太陽を見送れるのです。
石川・金沢ナンバーが多かったですが、県外ナンバーもちらほらと。家族連れや犬連れ、カップル。バイクの人もいましたよ。
「TABI-COLO(タビコロ)」(羽咋市)でEVトゥクトゥク(3人乗り)、電動のかわいいバイクのブレイズスマートEVをレンタルして、千里浜だけでなく羽咋市や宝達志水町を観光するのは、新しい能登の体験です。EVトゥクトゥクは普通免許(AT限定でも)、ブレイズスマートEVは原付免許で運転できます。

<レンタカーを借りるなら>
能登にもレンタカーの営業所はありますが、現在、行政職員、工事関係者、保険会社社員などがたくさん能登に入っているので、予約が難しい状況が続いています。
金沢または富山県側の高岡などでレンタカーを借りて、能登に入ることをおすすめします。金沢からはのと里山海道、高岡からは能越自動車道を利用すると、能登にアプローチしやすいです。
能登空港にもレンタカーの営業所がありますが、飛行機の発着(午前)に合わせて営業時間を短縮していたり、台数が限られていたりするので、必ず事前に予約しましょう。
(能登空港のレンタカー)
トヨタレンタカー TEL 080-6362-9195 (能登空港店)
日産レンタカー 日産レンタカー公式アプリから予約
ニッポンレンタカー TEL 050-1712-2545 (能登空港営業所)
※ニッポンレンタカーメンバーの登録車で飛行機搭乗者のみ予約可

(取材・文・写真 柳澤美樹子) 6月16日初出 7月3日写真追加 7月21日情報更新
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